新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
令和最初のお正月、皆様におかれましては健やかにお過ごしになられた事と存じます。
年の初めに際し、ご挨拶をさせて頂きます。

弊社は明治38年に創業しましたので、今年で115年目になります。数えてみますと「明治」~「大正」~「昭和」~「平成」~「令和」と5つの元号の時代を歩んできたことになります。
まず、令和元年に感じた2つの事をお話しさせて頂きます。
昨年アメリカに行く機会があり、20数年ぶりに米国系の飛行機に乗りましたが、見たい洋画の字幕がほとんど中国語、アラビア語、スペイン語で、日本語はほんのわずか、お陰で思わぬ傑作『七つの会議』を見ることが出来ました。2020年、オリンピックを開催するニッポンの存在感はまだまだ薄いのか・・と感じてしまいました。
また、昨年11月に掲載された新聞記事2つが記憶に残っております。
1つ目は、バブル期に購入しタンスの奥にしまわれていたダイヤモンドが中古市場に出回っていて、中国やインドなどで売買されているそうです。
2つ目は、フィリピン人看護師や介護従事希望者が選ぶ国は、日本ではなく英語が通じ報酬が高い欧米だそうです。かつて新興国の人の出稼ぎ先として魅力があった日本ではなく、逆に優秀な日本人が国外へ出稼ぎに行く現象が起き始めているそうです。かつて世界第2位といわれた日本の『国の格』と『国の力』のかなりの下落に危機感を感じた次第です。

本年、弊社グループは、総力をあげて高齢者の暮らしを支えられる、そして地域の人との交流を図れる新エリア『わかばケアビレッジイースト』の開設と運営に取り組みます。
総面積16500平方メートルの土地に「特別養護老人ホーム」「グループホーム」「看護小規模多機能施設」を春までに完成させる予定です。
その後、サービス付き高齢者住宅(サ高住)・地域交流棟と順を追って計画していきます。また、同地には既に農産物直売&食堂(フレッシュグリーン)・セブンイレブン・トマト栽培ハウス・花苗販売ハウスがあります。いずれもこのエリアが健康に不安なく暮らせるための必要な機能・サービスと考え、拡充しながらそこに住む人、近隣に住む人同士が助け合い支え合う村や町の様なエリア、必要とされる若い人達が役割と存在意義を感じ、生き生きと活動する「新エリア」が出来上がることを、私自身も楽しみにしています。

もう1つ、弊社事業の柱の一つである農業分野でのドローン活用を拡大強化することです。もともと弊社では無人ヘリの販売や請負農薬散布を20数年営業してまいりました。その経験と実績を生かし、ドローンを扱うことでその市場を分け合うのではなく、つまり引き算ではなく掛け算としての双方組み合わせ活用を進めていく所存です。それがスマート農業の一端であり、今後の農業生産経営に必ず役立つものと信じております。
また主力事業の池田薬局は「地域医療」に根差す拠点として、益々健康サポートできる薬局として、皆様との接点を大切にしながら積極的に推進していきたいと考えています。

昨年から弊社の名刺には「いつもやさしく あなたのそばに」というキャッチコピーが入っています。まさに全社員が同じ気持ちになり、皆様と近い存在でご一緒させて頂ければと願っています。

2020年も「食・健康・暮らし」の3事業を大切にしながら、皆様のお役に立てるよう、全社一丸となり、推進してまいります。
日本は100年に1度といわれる災害が次々とやってくるこの数年でした。
本年は皆様が安心して幸せに暮らせる、良き1年でありますよう、心より御祈念申し上げご挨拶に代えさせて頂きます。