新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

この数年、同じ地球上で、まるで昔に逆戻りしたような略奪、暴力、無秩序、貧困に喘ぎながら絶望の中でひどい暮らしを余儀なくされている人がまだ沢山いるということを知らされています。

また、独裁者支配や発展途上の小さな国だけでなく、世界をリードすべく大国が掲げる世界平和の基準やリーダー像も変わってきて自国優先の主義主張が目立つようになったと思われます。

国内では、いつの頃からか感情のかけらも感じさせない高齢者や子供へ対する不気味な仕打ちや虐待犯罪が多発し、胸が潰れる思いです。

これまでほとんど知らされていなかったことが、今になって表面化したのか、それとも地球規模の変動が起き始め驚きの現象が重なっているのか、未来への不安を感じます。

地元秋田は、今年度中に県人口は100万人を割ると見られています。
皆さんが言葉では危機を訴えながら何故かのんびりした空気感を醸し出します。
秋田弁だからでしょうか、それとも人柄なのでしょうか?

「池田は10年先を考える企業。」などと立派な経営論を唱えながら、心の奥底には「3年先は大丈夫だろうか?」の弱気な気持ちが広がります。

そんな不安を抱えながら、一方では期待に胸膨らむ新しい年を迎えました。

昨年10月、株式会社池田から調剤薬局部門を切り離し、株式会社池田薬局を設立いたしました。
これにより財務・経理・人事・総務等の管理部門と農業関連事業を行うグリーン&アグリ事業部の株式会社池田、調剤を主とした健康事業の株式会社池田薬局、そして介護事業の池田ライフサポート&システム株式会社。
そして3月には、弊社と関わりのある社会福祉法人「わかば会」が運営する地域密着型特別養護老人ホームと、サービス付き高齢者向け住宅がオープン致します。

これで、池田全体の経営理念であります「食(農業)・健康・暮らし」へ貢献できる企業としての外枠は少しスッキリと示せるかもしれません。

でも、形はあるけど中身は空っぽ、其の上その事に気付かず有頂天で大威張りだったら、陰でクスクス笑われて気づいた時は赤面の至りのち顔面蒼白です。

この先に進む道のりは決して簡単ではなく、むしろこれからが正念場です。
相当の覚悟を持って取り掛かります。
きっと皆様のお役に立てる企業に成長します。

流行りに乗らなくてもいいし目立たなくてもいい、困った時に頭に浮かび、そして頼もしい会社。

奥でキラリと光る「いぶし銀のような企業」、英語で「スモークシルバー・カンパニー」というかどうかわかりませんが、そんな会社になれたらいいと願います。

本年もよろしくお願い申し上げます。

株式会社池田薬局
代表取締役 池田晃司